こんにちは、ワン太です。
仕事でプレゼン資料や広告を作るときに「このフリー素材、いい感じだけど、もう少しここがこうなれば…」と思ったことはありませんか?
欲しいイメージにピッタリ合う画像が見つからず、妥協して使った経験がある方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「ImageFXとchatGPT」を使って簡単に理想的な画像に作リ変える方法をご紹介します。

まずは「ImageFX」のことを知らない方のために、ImageFXについて少し説明したいと思います。

すでにImageFX使ったことがある方や知っている方はここまで飛ばしてください。
imageFXとは
ImageFXとはGoogleが提供する無料の画像生成AIツールで、テキストプロンプトをもとに高品質な画像を生成することができます。
GeminiなどのAI技術と連携しており、クリエイティブな画像制作に特化したAIで、特に日本人を描く精度がトップクラスに高いAIと言われています。
ImageFXの主な特徴

ImageFXには以下のような特徴があります
〇無料で使える画像生成AI
- imageFXは現時点で無料で利用することができます。
- Googleアカウントだけあればすぐに利用できます。
〇直感的な操作で扱える
- テキストで指示を出すだけで簡単に画像を生成できる。
- 画像のスタイルや細かい要素を指定できる。
〇高品質な画像生成
- フォトリアルなものからアート風のものまで、幅広いスタイルの画像を作成可能。
- 最新のAI技術を使って、リアルで精細なビジュアルを生成。
〇”モード”機能
ImageFXでは生成する画像のスタイルや特性を変えるためのモード選択が可能。(例:リアル、アニメ風、スケッチ風など)
ImageFXの注意事項
ImageFXは現時点で 日本語のプロンプトには完全対応していません。
入力は可能ですが、英語のプロンプトを使用するほうがより正確な画像を生成できます。
フリー素材を探す
まずは元となるフリー素材を探しましょう。
オススメのフリー画像サイトをいくつかご紹介します。
今回は下のような画像を選んでみました。

画像を選んだらダウンロードしておきましょう。
今回はこの雰囲気がよかったのですが、モデルが外国人の方のものしかありませんでした。
できれば日本人がいいので、今回はこの画像の構図や雰囲気はそのままに、モデルを日本人に変えた画像を作りたいと思います。
次にchatGPTを立ち上げます。
ChatGPTにプロンプトを書いてもらう
ChatGPTを開いたら、ダウンロードした元となる画像を添付します。

画像を添付したら、以下のような簡単な指示を書いてください。
ImageFXを利用してこの写真と同じ写真を作りたいと思います。ただし人物は日本人になるようプロンプトを書いてください。
するとChatGPTが以下のようなプロンプトを書いてくれました。
A group of Japanese people in a modern office, sitting around a wooden table in a meeting. A woman in a beige sweater is standing and shaking hands with a man in a brown sweater. Other team members, including a woman with curly hair and glasses, a man with short red hair, and a man with short black hair, are smiling and engaged in the discussion. The background features a corkboard with colorful sticky notes, a white wall, and green plants. The lighting is soft and natural.
日本語訳は以下の通りです
現代的なオフィスで、日本人のグループが木製のテーブルを囲んで会議をしている。ベージュのセーターを着た女性が立ち上がり、茶色のセーターを着た男性と握手をしている。他のメンバー(巻き毛でメガネをかけた女性、短い赤毛の男性、短い黒髪の男性)も微笑みながら議論に参加している。背景にはカラフルな付箋が貼られたコルクボード、白い壁、観葉植物がある。照明は柔らかく自然な雰囲気。

この英語訳をコピーしてImageFXのプロンプト入力欄にペーストします

生成ボタンを押すと、たったの数秒で画像を4枚出してくれました

いかがですか?かなり元の写真の内容が踏襲され、見事に日本人で生成されています。
理想の画像ができあがったら選択してダウンロードします。

完成画像


今回は一回で良い仕上がりになりましたが、希望通りにならない場合はGPTに戻って要望を伝えてプロンプトを書き直してもらうとうまくいくと思います。
画像のサイズやタッチを変える
画像比率やタッチを変えたい場合は「設定」部分で縦長にしたりすることもできます。
また「だいぶいい感じだけどもうちょっと見たい」という場合は「シード」のカギマークをクリックしてロックすると、似たような別のイメージを作成してくれます。

次は料理を変えてみましょう。
トマトソースのパスタを明太クリームパスタに変えてもらいました。


“A plate of creamy mentaiko pasta, elegantly twirled around a fork. The pasta is coated in a rich, velvety mentaiko (spicy cod roe) cream sauce with a slightly pink hue. Garnished with finely chopped nori (seaweed) and fresh parsley. The background is bright and clean, emphasizing the smooth and creamy texture of the dish.”
“濃厚な明太子クリームパスタがフォークに巻かれ、美しく盛り付けられた一皿。ピンクがかった明太クリームソースがパスタ全体に絡み、まろやかでコクのある味わい。刻み海苔と新鮮なパセリがトッピングされ、明るく清潔感のある背景がクリーミーな質感を際立たせる。”
どうでしょうか?明太感は薄いですが、なかなかいい感じではないでしょうか。
パーティー料理でも遊んでみます。
要望として「中央に大きなステーキ」を入れてもらいました。


若干雰囲気が変わってしまいましたが、たくさんのパーティー料理が並んでいて大きなステーキがあるのはしっかりと再現されていますね。
画像の著作権について
生成AIを使った画像生成において気になるのが著作権です。
今回は弁護士試験にも受かるGPTさんに、今回のような画像の利用に関する著作権に関して質問をしてみました。

著作権のある画像からプロンプトを作成してもらい、そのプロンプトを元に画像生成しますが、直接著作物を利用することはありません。プロンプトに利用するだけの場合、著作権侵害にあたりますか。
ChatGPTさんの見解は…
結論から言うと、著作権のある画像を元にプロンプトを作成し、それを基にAIで新たな画像を生成する行為自体は、著作権侵害には直接当たらない可能性が高いです。ただし、いくつか注意すべきポイントがあります。
一般的に著作権法は「著作物をコピー・公開・配布・改変する行為」に対して適用されます。
しかし、今回のケースでは以下のような流れになります。画像をAIに説明させる → テキスト(プロンプト)を作る → 生成AIで新しい画像を作る
この流れでは、著作権のある画像そのものをコピー・公開するわけではないため、直接的な著作権侵害にはならない可能性が高いです。
とのこと。
しかしアニメや特定のキャラクターなどはしっかり侵害してしまう可能性が高いのでやめましょう。
また念のため素材として利用する画像も著作権のないフリー画像を利用してください。
画像変換まとめ
いかがでしたでしょうか?
プロンプトの工夫次第で単なる再現にとどまらず、よりクリエイティブなビジュアルを生み出せる点も魅力です。
AIによる画像生成は、使い方次第で可能性が大きく広がります。
ものを追加したりスタイルを変換したりすることで、元の画像とは異なるオリジナル性を加えることができ、用途に応じた理想的なビジュアルを手軽に作成できるようになります。
SNSのコンテンツ制作やプレゼン資料のビジュアル強化、広告やマーケティングの素材など、AI画像はさまざまな場面で活用できますので、ぜひ試してみてください。